サクッと読める!短編完結漫画おすすめ10選
1. 娚の一生|西 炯子(全4巻)
あらすじ
東京での仕事と恋に疲れ、祖母の家で一人静かに暮らすことを選んだアラサー女性・堂薗つぐみ。
そこへ突然、祖母の知人だという50代の大学教授・海江田が転がり込んできて…。
年の差のある二人の同居生活から始まる、大人の恋愛ドラマ。
全4巻ながら、心理描写の深さとセリフの味わいが圧巻。
海江田の不器用な優しさと、つぐみの揺れる心情が丁寧に描かれ、
読んでいて何度も「こういう関係も素敵だな」と感じさせられました。
年齢や恋愛観のズレを越えて、じわじわと近づく距離感がリアルで、
最後には自然と涙がこぼれました。短編とは思えない読み応えです。
こんな人におすすめ
- 大人の恋愛をじっくり味わいたい人
- 不器用な関係性にグッとくる人
- 短編でも深い人間関係を描いた作品を求める人
2. ピアノの森|一色まこと(全4巻)
あらすじ
ピアニストになる夢を追う少年と、彼に惹かれていく少女たち――
それぞれの想いが交錯する一夜の出来事を描いた、ピアノをめぐる短編連作。
『ピアノの森』のスピンオフ的な位置づけですが、単独でも十分楽しめます。
ひとつひとつのエピソードに登場人物たちの感情の起伏が詰まっており、
読み終える頃にはまるで長編を読んだかのような余韻が残ります。
音楽と青春、そしてすれ違う恋心。
短編の美学を感じられる一冊です。
こんな人におすすめ
- 音楽や芸術をテーマにした作品が好きな人
- 切ない青春の一瞬を切り取った話に弱い人
- 短編集の中に深みを求める人
3. イエスタデイをうたって|冬目景(全5巻)
あらすじ
就職浪人中のリクオ、彼を慕う自由奔放な少女・ハル、
元カノとの微妙な距離感。
4人の男女が交錯しながら、人生の停滞と再出発を描く静かな恋愛群像劇。
冬目景の描く空気感がたまらない作品です。
何気ない日常にある感情のゆらぎを丁寧に描き、読むたびに新しい発見があります。
誰かを好きになること、関係が変わっていくことの不安と希望。
すべてが淡いタッチで描かれながら、なぜか深く刺さる。
5巻完結で濃厚な読書体験ができます。
こんな人におすすめ
- 静かな恋愛ドラマが好きな人
- 人間関係の微妙な機微に共感できる人
- 冬目景の雰囲気ある作風が好きな人
4. ハルとアオのお弁当箱|まちた(全4巻)
あらすじ
几帳面なOL・ハルと、無口で料理上手な男子大学生・アオ。
“お弁当を作り合う”同居生活が始まり、
少しずつ心を通わせていく。
食と日常が紡ぐ、優しいスローライフ・ラブストーリー。
日常のささやかな幸せがテーマの癒し系作品。
読んでいるだけでお腹がすくほど料理描写が丁寧。
恋愛要素はほんのりですが、その“距離感”がちょうどいい。
週末に一気読みしたくなる心地よさがあります。
こんな人におすすめ
- 癒し系の漫画が好きな人
- スローライフや料理をテーマにした作品に惹かれる人
- ゆっくりした関係性に癒されたい人
5.『ウツボラ』中村明日美子(全2巻)
あらすじ
人気作家・溝呂木のもとに現れた謎の美少女・ミズキ。
彼女の登場により、謎の自殺事件・ゴーストライター疑惑・過去の因縁が複雑に絡み合っていく。
少しずつ暴かれていく人間の欲望と狂気、歪な愛の行方とは――。
美とエロス、ミステリーが融合した異色作。
静かな筆致で描かれる人間の欲望や罪が読者を不穏な世界へ引きずり込む。
完結済みの全2巻なので読みやすく、濃密な心理劇を味わいたい方におすすめ。
こんな人におすすめ
- 人間の欲望や狂気を描いた作品が好き
- 短編でも濃厚なストーリーを楽しみたい
- 背徳感のあるミステリーを読みたい
6. 花と奥たん(全4巻)
- 作品概要:
作品名:花と奥たん/作者:高橋しん/巻数:全4巻
あらすじ
終末世界で一人暮らす“奥たん”。掃除や料理を続けながら、誰かを待ち続ける日常の断片。
セリフを極力排した淡々とした描写が、喪失感と孤独を静かに掻き立てます。
この作品の魅力は、徹底的に「静けさ」にあります。言葉少なく描かれる終末の世界で、奥たんが淡々と料理をし、掃除をし、誰かの帰りを待ち続ける姿には、言葉にできない喪失感と孤独が満ちています。世界の終わりをこれほど静かに、美しく、そして寂しく描いた漫画は珍しく、ページをめくるごとに自分自身の孤独とも向き合わされる感覚になります。優しくも切ない、極上の“静かな鬱”作品です。
こんな人におすすめ
- 終末世界の日常を静かに味わいたい人
- 喪失感や孤独をテーマにした作品が好きな人
- 言葉にできない感情に浸りたい人
7.『マイ・ブロークン・マリコ』/平庫ワカ(全1巻)
あらすじ
ある日、ニュースで親友・マリコの死を知った主人公・シイノ。家庭内で虐待を受けてきたマリコの死に納得がいかず、彼女の遺骨を奪って旅に出る。衝動的な行動の中で、シイノはマリコの人生と自分自身の感情に向き合いながら、過去との決着をつけていく。
本作は、派手なバトルや陰謀は登場しません。
しかし、魂に訴えかけるような“静かな復讐”がここにはあります。
マリコを救えなかった自分を許せないシイノの行動は、どこまでも不器用で衝動的。だからこそ読者の心を強く打ちます。
「本当の復讐とは何か」「怒りや哀しみの向き合い方とは」──そうした問いを、1巻という短いボリュームの中で深く投げかけてくるこの作品は、まさに感情の臨界点を描いた現代の名作です。
こんな人におすすめ
- 感情の機微を丁寧に描く作品が好きな人
- 復讐の形に多様性を求める人
- 短編でも心を深く揺さぶられたい人
8.『ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん』/真鍋昌平・山崎童々(全5巻)
あらすじ
闇金ウシジマくんに登場する最凶の暴力団幹部・滑皮が、まさかの“らーめん道”に挑むスピンオフ。だがその裏では、過去に自分を裏切った者たちへの、冷酷で苛烈な復讐が進行していた──。
一見ギャグ寄りのスピンオフと思いきや、本編以上にダークな復讐劇が潜んでいるのがこの作品。
滑皮という極端なキャラクターの中にある、“信頼を裏切られた痛み”と“己の信念”が際立ち、ただの暴力に見えない心理の深みが味わえます。
また、料理という異質な要素と復讐が共存する構造もユニーク。
人間の裏表と因果応報を、独自のスタイルで描いた復讐漫画です。
こんな人におすすめ
- ウシジマくんシリーズが好きな人
- 復讐劇に“変化球”を求めている人
- 暴力と哲学が共存するキャラクターに惹かれる人
9.『ピンポン』/松本大洋(全5巻)
あらすじ
高校卓球部に所属する幼なじみ・ペコとスマイル。性格も価値観も異なる2人が、卓球を通じて己と向き合い、成長していく姿を描く青春スポーツ漫画。
松本大洋ならではの独特な画風と台詞回しが印象的。
スポーツ漫画としての熱さとドラマ性の高さが非常に評価されています。
特にラストに向かう展開は、スポーツを超えた“人生の選択”そのもの。
全5巻という短さながら、何度も読み返したくなる濃密な作品です。
こんな人におすすめ
- 短編で濃密な青春ドラマを味わいたい
- スポーツ漫画の枠を超えた感動を求めている
- 絵のクセがある作品にも挑戦したい
10.『ミスミソウ』/押切蓮介(全3巻)
あらすじ
中学で壮絶ないじめを受けた少女・春花。家族を焼き殺された復讐のため、冷酷に“報い”を果たしていく、雪深い町でのサイコホラー復讐劇。
“トラウマ級”と話題になった衝撃作。
凄惨な描写の中にも少女の怒り・絶望・覚醒が丁寧に描かれ、
復讐漫画の金字塔とも言える1作です。
短い巻数ながら張り詰めた緊張感が最後まで続きます。
こんな人におすすめ
- 復讐・ダーク系が好きな人
- 重いテーマでも読みごたえを求める人
- 刺激の強いサイコサスペンスを探している人
今回紹介した漫画は、いずれも「最悪だけどクセになる」作品ばかり。
ぜひ気になるタイトルから読んでみてください!
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