巻数が短くても面白い!20巻以内で完結する少年漫画を紹介
「読みたい漫画を探しても、気づけば30巻超え」「完結していない作品は手を出しづらい」…そんな悩みを持つ人は少なくありません。特に社会人やライトな読者にとって、「短くて完結している」ことは作品選びの大きな基準になります。
そこで今回は、全20巻以内で完結している“読み応え抜群”の少年漫画を10本厳選しました。巻数は少なくても、ストーリー・キャラ・テーマは一級品。テンポよく一気読みできて、しっかり満足感の残るものばかりです。
定番から意外な傑作まで、ジャンルも多彩に取り上げているので、ぜひ「次に読む漫画探し」の参考にしてください!
20巻以内で完結おすすめ漫画10選
1.『約束のネバーランド』白井カイウ・出水ぽすか(全20巻)
あらすじ
グレイス=フィールドハウスという孤児院で育つエマ、ノーマン、レイ。幸せな日常が続くかと思われたが、ある夜、エマたちは「この場所の真の目的」を知ってしまう。そこから始まる脱出劇と、生きるためのサバイバル──。
序盤から一気に物語が加速し、1巻で読者の心を掴む驚きの展開。知略、友情、サスペンスのバランスが絶妙で、20巻という巻数に物語のすべてが凝縮されています。
テンポよく進むのに、人物の感情や成長も丁寧に描かれていて、読後感もしっかり残る構成は秀逸。
個人的には、脱出編から中盤のサバイバル編にかけての緊張感がクセになりました。
少年漫画に必要な要素が、しっかり詰まった現代的な名作です。
こんな人におすすめ
- 短くても“濃い物語”を楽しみたい
- 頭脳戦や心理戦が好き
- ハラハラするサスペンスが好物
2.『HELLSING(ヘルシング)』平野耕太(全10巻)
あらすじ
英国の秘密機関「ヘルシング機関」は、吸血鬼や異形の者から国を守る組織。そこに所属する最強の吸血鬼アーカードと少女セラスは、次々と現れる強敵と死闘を繰り広げる。
ゴシック×バトル×宗教×狂気が融合した、唯一無二の世界観。
濃厚なセリフと圧倒的画力で描かれるバトルは、全巻通してテンションMAX。10巻とは思えない重厚さと密度で、独特の中毒性を持つ名作です。
平野耕太作品特有のクセは強いですが、ハマる人には深く刺さります。
こんな人におすすめ
- 濃厚なアクション・バトルに没頭したい
- 厨二要素や宗教・吸血鬼モノが好き
- クセのある世界観でも楽しめる
3.『ドロヘドロ』林田球(全23巻)
あらすじ
魔法使いによって頭をトカゲにされた男・カイマン。失われた記憶を取り戻すため、魔法使いたちとの戦いに挑む。舞台は「ホール」と呼ばれる退廃的な街。混沌の中で、奇妙な人々が交錯していく。
※やや超過の23巻ですが、構成・テンポともに20巻級の読みやすさと密度のため特別に紹介。
唯一無二のグロカワ・シュール・バイオレンスな世界観が魅力。
一見とっつきにくそうでも、読めばクセになるキャラたちの掛け合い、どこか人情味のあるストーリーに引き込まれていきます。
ダークで猥雑な世界を、どこか笑えて愛おしく描く手腕は圧巻。
こんな人におすすめ
- ぶっ飛んだ世界観を味わいたい
- 退廃的でグロテスクな作風が好き
- キャラの“人間味”を重視する
4.『聲の形』大今良時(全7巻)
あらすじ
聴覚障害を持つ少女・西宮硝子と、かつて彼女をいじめた少年・石田将也。罪を背負い、苦しみながらも再会した二人の“赦し”と“再生”の物語。
テーマは重いが、優しさと誠実さに満ちた物語。
いじめ、障害、社会との断絶…そうした題材を、真摯に、真正面から描いた作品。
巻数はわずか7巻ですが、心を揺さぶるエピソードが詰まっており、読むたびに見方が変わります。
ラストの演出は、静かでありながら力強い感動があります。
こんな人におすすめ
- 社会問題を丁寧に描いた漫画が読みたい
- 人間関係や感情の描写が細かい作品が好き
- 短くても深い読後感を味わいたい
5.『ALL YOU NEED IS KILL』桜坂洋・竹内良輔・小畑健(全2巻)
あらすじ
異星人との戦争に巻き込まれた青年キリヤ・ケイジは、戦死したはずが、目覚めると出撃前日に戻っていた。死ぬたびに時間を巻き戻すループの中、彼は生き延びる術を模索し続ける──。
わずか2巻で“戦争×タイムループ×成長譚”を完全完結させた傑作。
原作の小説も名作ですが、漫画版は小畑健の美麗な作画によって、臨場感と緊張感がさらに際立ちます。
短いからこそ、濃密で無駄がない展開。読後には映画を観たような満足感があります。
こんな人におすすめ
- タイムリープものが好き
- 短編でも完成度の高い作品を読みたい
- 王道の“成長物語”に弱い
6.『プラネテス』幸村誠(全4巻)
あらすじ
2070年代の宇宙を舞台に、「デブリ屋」と呼ばれる宇宙のゴミ(スペースデブリ)を回収する作業員たちの物語。壮大な宇宙を背景に、人間の夢・葛藤・希望が交差する。
SFでありながら、根底にあるのは人間ドラマ。
宇宙の静寂と人間の内面が対比的に描かれ、哲学的なテーマも多く、読み応えは抜群。
たった4巻とは思えないほどのスケール感と、1ページごとの密度に驚かされます。
後半の怒涛の展開には、涙腺が刺激される人も多いはず。
こんな人におすすめ
- SF×ヒューマンドラマに興味がある
- 静かだけど深く心に残る作品が読みたい
- 短編で完結する名作を探している
7.『海獣の子供』五十嵐大介(全5巻)
あらすじ
海と深い関係を持つ兄弟・海と空、そして彼らと出会った少女・琉花。海の神秘と人類の起源を描く、壮大で詩的なファンタジー。
幻想的で哲学的、美しすぎる海の叙事詩。
五十嵐大介の緻密な作画と独特の間が、まるで“読むアート”のよう。
ストーリーは難解ながら、自然や生命への敬意と畏怖を感じさせる描写が秀逸。
一度読んだだけでは理解しきれず、何度も読み返したくなるスルメ系名作。
こんな人におすすめ
- 幻想的なファンタジーが好き
- 深く考察できる漫画を読みたい
- 自然や宇宙がテーマの作品に惹かれる
8.『青のフラッグ』KAITO(全8巻)
あらすじ
高校3年生の太一は、親友のトーマに片思い中の女子・三田に協力することに。しかし、恋愛の矢印は思わぬ方向に交錯し始め、三角どころか複雑な多角関係へと変化していく。
繊細な青春群像劇に、ジェンダーと多様性の視点も加わる名作。
「青春」「恋愛」という普遍的テーマに、“正しさ”と“迷い”を丁寧に描写。
すべての登場人物に感情移入してしまうほど、人物描写が細やか。
読後、胸が苦しくも温かくなる珠玉の青春ストーリー。
こんな人におすすめ
- 恋愛・友情のリアルを描いた作品が好き
- LGBTQ+要素にも関心がある
- 登場人物みんなを応援したくなる作品が読みたい
9.『なるたる』鬼頭莫宏(全12巻)
あらすじ
空を飛ぶ“竜の子”と出会った少女・しーちゃん。平和な冒険物語かと思いきや、物語は予想外の方向へ進み、子供たちの心の闇と社会の狂気をえぐり出していく。
表紙と冒頭に騙されるな。これは“闇”の物語。
柔らかな絵柄と裏腹に、描かれるのは救いのない現実と、残酷な人間の本性。
「ぼくらの」の鬼頭莫宏らしい鬱展開が特徴で、読者の精神にも突き刺さります。
万人向けではないが、深く刺さる人には一生モノの一作。
こんな人におすすめ
- ダークで救いのない物語が好き
- 心の深部を描く作品に惹かれる
- 読後に考えさせられる作品を求めている
10.『イエスタデイをうたって』冬目景(全11巻)
あらすじ
定職にも就かず、日々をなんとなく過ごす青年・リクオ。そんな彼の前に現れた謎の少女・ハルと、かつての同級生・榀子。それぞれの思いが交差する、静かで揺らぎのある人間模様。
“何者にもなれない”人たちの、静かで苦い青春。
派手さはないが、繊細な心理描写と空気感で“日常の切なさ”を描ききった傑作。
冬目景の淡く美しい作風が、人物の儚さと絶妙にマッチしています。
読んでいるうちに、自分の過去や思い出を重ねてしまう作品です。
こんな人におすすめ
- しっとりした大人向けの青春漫画を読みたい
- 登場人物の心情をじっくり追いたい
- 読後に余韻が残る物語が好き
まとめ|長すぎず濃密な物語を一気読みしたいあなたへ
「完結済」「20巻以内」と聞くと、“物足りないのでは?”と感じる人もいるかもしれませんが、今回紹介した作品はいずれも短さを感じさせないほどの熱量と完成度を誇る名作ばかりです。
物語に没入できるテンポの良さ、読み始めたら止まらない引きの強さ、そして完結しているからこその“安心して読める”満足感。
どれも「もっと早く読めばよかった!」と感じられるような一気読み向きの少年漫画です。
スマホで気軽に試し読みできる作品も多いので、まずは気になった一冊からぜひ読んでみてください。
“長すぎず、けれど心に残る”漫画との出会いがありますように。
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