後悔、再挑戦、因果の輪…時間をテーマにした漫画の名作を厳選紹介!
「もし過去に戻れたら、あのときの選択をやり直したい──」
そんな願望を刺激してくれるのがタイムリープ漫画の魅力です。
過去と未来を行き来しながら、人生や運命に挑むキャラクターたちの物語は、SFや青春、サスペンスといったジャンルと絶妙に融合し、読者を深く引き込んでくれます。
本記事では、実際に読んで特におすすめできる「タイムリープ漫画」を10作品厳選しました。
短巻数で完結する名作から、連載中の注目作、感動のラストが待つ良作まで、幅広く網羅しています。
- 過去や未来を変える物語に惹かれる人
- タイムリープ設定で泣きたい・熱くなりたい人
- 読み応えのある作品を探している人
そんな方に向けて、信頼できる内容で紹介します。ぜひ次の1冊選びの参考にしてください。
僕だけがいない街(三部けい)
あらすじ
売れない漫画家・藤沼悟には、時間が巻き戻る「再上映(リバイバル)」という特殊な能力があった。ある日、母親が殺害された事件をきっかけに、彼は小学生時代へと時をさかのぼる。過去の連続児童誘拐事件の真相と、自分の未来を変えるための戦いが始まる――。
サスペンスとタイムリープ要素が融合した傑作。
「過去を変えることは未来を救うことに繋がるのか」というテーマが物語を通して深く描かれ、ただのSFではない人間ドラマとしても秀逸です。
犯人の正体が判明した時の驚き、そして悟の選択に心が揺さぶられる展開は、多くの読者に衝撃と感動を与えました。
アニメや映画化もされており、メディアミックスから入るのもおすすめ。
こんな人におすすめ
- タイムリープ系の設定が好き
- 完結済みの作品で一気読みしたい
- 感動できるサスペンスを探している
Re:ゼロから始める異世界生活
あらすじ
コンビニ帰りの青年・スバルは突如として異世界に召喚される。
彼には「死に戻り」という能力が備わっており、死ぬたびに時間が巻き戻る運命を背負う。
“死んでやり直す”という能力の代償に、心身の消耗と絶望が描かれる異色の転生モノ。
スバルの弱さや葛藤、成長をリアルに描き、異世界における“生きることの重み”を感じさせます。
ダークファンタジーの側面が強く、心理描写が非常に濃厚。
綿密な設定とドラマで支持される作品です。
こんな人におすすめ
- ダークな異世界ファンタジーを楽しみたい方
- キャラの心理描写を重視する方
- 王道展開に飽きた読者
ALL YOU NEED IS KILL 桜坂洋・竹内良輔・小畑健(全2巻)
あらすじ
異星人との戦争に巻き込まれた青年キリヤ・ケイジは、戦死したはずが、目覚めると出撃前日に戻っていた。死ぬたびに時間を巻き戻すループの中、彼は生き延びる術を模索し続ける──。
わずか2巻で“戦争×タイムループ×成長譚”を完全完結させた傑作。
原作の小説も名作ですが、漫画版は小畑健の美麗な作画によって、臨場感と緊張感がさらに際立ちます。
短いからこそ、濃密で無駄がない展開。読後には映画を観たような満足感があります。
こんな人におすすめ
- タイムリープものが好き
- 短編でも完成度の高い作品を読みたい
- 王道の“成長物語”に弱い
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【ざまぁ展開が爽快】異世界追放系漫画おすすめ10選|スカッとする逆転劇!
STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)/5pb.×Nitroplus(原作)、池上竜矢(作画)/全3巻
あらすじ
秋葉原を拠点に活動する自称“狂気のマッドサイエンティスト”・岡部倫太郎は、仲間と共に“電話レンジ(仮)”という奇妙な装置を開発。偶然にもこの装置により、過去へメールを送れる“タイムリープ”が可能に。 些細な実験が世界の運命を左右する事態へと発展していく中、岡部は“シュタインズ・ゲート”と呼ばれる唯一の未来を求めて奔走する。
緻密なSF設定と心理描写が光る本作は、ゲーム原作とは思えないほど完成度の高いストーリーテリングを誇ります。
短い全3巻に濃密な情報と感情が詰め込まれており、複雑な因果関係やパラレルワールドのロジックがスリリングに展開。
主人公・岡部の苦悩と選択、そして仲間たちとの絆に心を打たれる読者は多いはず。アニメ版や原作ゲームを知らない方でも、作品の本質に触れられる漫画版は入門に最適です。
こんな人におすすめ
- SF・タイムリープの理論に惹かれる人
- 感情とロジックの両方で物語を味わいたい人
- 短巻数で読後感の強い作品を探している人
orange|高野苺(全6巻+番外編)
あらすじ
高校2年の春、菜穂のもとに10年後の自分から手紙が届く。「後悔しないように、ある男子を助けてほしい」――。未来を変えるために仲間と共に行動する、切なくも温かいSF青春恋愛漫画。
“もし過去をやり直せたら…”という誰もが一度は考えたことのあるテーマを、丁寧かつ真摯に描いた作品です。
菜穂たちの行動が、未来にどうつながっていくのか、毎巻ハラハラしながら読み進めました。
恋愛要素も自然に溶け込んでおり、感情の交錯がとてもリアル。
特に手紙を読むシーンや、仲間たちの優しさに何度も涙がこぼれました。
こんな人におすすめ
- 胸キュンだけでなく感動も味わいたい人
- SF×青春というジャンルが気になる人
- 大切な人を想う気持ちを再確認したい人
サマータイムレンダ/田中靖規(全13巻)
あらすじ
故郷の島で親友の死をきっかけに奇妙な現象に巻き込まれる慎平。タイムリープと“影”の存在が交錯する、SFサスペンス×バトル×ミステリー作品。
ジャンプ系のテンポとSFサスペンスの緻密さを高い次元で融合させた傑作。
繰り返しの中で真実に迫るタイムループの醍醐味が詰まっており、
謎解き×バトル×感情の揺さぶりのバランスが絶妙です。
最終巻まで息つく暇もない展開に、ページをめくる手が止まりません。
こんな人におすすめ
- タイムリープやループものが好き
- バトル×サスペンスの融合を楽しみたい
- 緻密な伏線や謎解き要素に惹かれる人
未来日記/えすのサカエ/全12巻
あらすじ
内向的な中学生・天野雪輝は、日記アプリに未来の出来事が書き込まれる“未来日記”を手に入れる。 同じく未来を記録する日記を持つ12人の所有者たちによる、神の座をかけた生き残りゲームが始まる。 巻き込まれる形で戦いに身を投じる雪輝と、彼を一方的に慕う少女・我妻由乃。
極限状況の中で、少年は何を選び、少女は何を守ろうとするのか。
サバイバル・デスゲーム要素にタイムリープが組み合わさった、予測不能の展開が魅力の本作。
最大の見どころはヒロイン・我妻由乃の狂気と執着、そして揺れる感情。彼女の過去や動機が明かされるにつれ、作品全体の見方が変わっていきます。
思春期特有の脆さと強さを描きつつ、タイムパラドックスの妙を巧みに活かした構成で、最後まで引き込まれます。
こんな人におすすめ
- デスゲーム系の緊張感ある物語が好きな人
- ヤンデレ・サイコ系ヒロインに惹かれる人
- 複雑な伏線やパラレルワールドに興味がある人
8月31日のロングサマー/むっしゅ
あらすじ
8月31日。夏休み最後の日に転校してきた少女・千秋は、同級生の真一に「私はこの夏を何度も繰り返している」と告げる。
毎年夏の終わりに死を迎える千秋は、自分の“死の運命”から逃れるためにタイムループを繰り返していた。
真一は彼女の運命を変えるために奮闘するが、その中で明かされていく“本当の理由”とは──。
“ループもの”にありがちな展開を超えて、「生と死」「喪失と再生」というテーマを丁寧に描き出す作品です。
特に主人公たちの関係性は切なさと温かさが共存しており、夏の空気感や終わりの感傷に満ちた読後感が印象的。
1巻完結ながら深い余韻を残し、時間を超える意味と感情をじっくり噛みしめられる珠玉の一冊です。
こんな人におすすめ
- 切ない青春ストーリーが好きな人
- タイムループ作品を短く深く楽しみたい人
- 夏の終わりの余韻を感じたい人
スピリットサークル/水上悟志/全6巻
あらすじ
中学生の桶屋風太は、転校生の石神鉱子に突然斬りつけられる。彼女との出会いを機に、風太は自身の“前世”の記憶を追体験することに。
古代から未来に至るまで、何度も転生しては交わる二人の魂。その因縁の真相と、輪廻転生の先にあるものとは──。
前世を巡る壮大なスケールの物語ながら、感情の機微や人間ドラマを繊細に描いた名作です。
各時代のエピソードはジャンルやトーンが異なり、読みごたえがありながらも全6巻で完結する濃密さが魅力。
“生まれ変わり”というテーマを通して、「赦し」や「因果」の意味を静かに問いかける作品として高く評価されています。
こんな人におすすめ
- 輪廻転生や魂の因縁に興味がある人
- 短巻数でも深いテーマを味わいたい人
- 感情を揺さぶられる読後感を求める人
コーヒームーン/牡丹もちと/既刊10巻(連載中)
あらすじ
15歳の少女・ピエタは、誕生日の朝、何気ない日常に違和感を覚える。
学校、会話、行動…すべてが“昨日と同じ”だった。
実はピエタは、自分でも気づかぬまま、“永遠に同じ一日を繰り返す世界”に閉じ込められていた。
やがて現れる不思議な存在や他者との接触をきっかけに、彼女はこの“歪んだ世界”の真実に迫っていく。
この作品は、タイムループ系では珍しい静寂と孤独を描いたダークファンタジーです。
モノトーン基調の画風も相まって、読者をじわじわと異質な世界に引き込む力があります。
主人公の内面描写や“時間”の不自然さに向き合う構成は哲学的で、思春期の心象と絡み合う表現が非常に秀逸です。
こんな人におすすめ
- ダークで静かなSF・ファンタジーを好む人
- ループものに感情の深さを求める人
- 感性で読むタイプの文学的な作品が好きな人
推しが死んだのでタイムリープして生存ルート確保します!/鈴木二三江/既刊4巻(連載中)
あらすじ
平凡なOL・青井すずは、心の支えだった“推しアイドル”が突然の事故死を遂げたことに絶望する。
嘆き悲しむ彼女は、なぜか事故の直前にタイムリープし、推しの死を阻止できるチャンスを得る。
だが、運命はそう簡単には変わらず、彼女は何度もループしながら、推しの命を救うために奮闘する──。
タイムリープ×オタク愛というユニークな切り口で話題を呼んだ本作。
「推し活」がリアルに描かれており、オタク心理への共感度が非常に高いです。
その一方で、ただのギャグやお涙頂戴に終わらず、時間を超えた選択と葛藤をしっかり描いているのがポイント。
アイドルという存在の裏側や現代社会との関係性にも切り込んでおり、読み応えのある一本です。
こんな人におすすめ
- 推し活・アイドルファンの人
- ループ系でも感情が強く動く展開が好きな人
- 女性主人公のタイムリープ作品を探している人
君が獣になる前に/さの隆/全7巻
あらすじ
新宿で発生した大量無差別殺人事件。犯人は主人公・神崎の幼なじみ、久我ユカだった。
なぜ彼女がそんな凶行に至ったのか──衝撃のニュースに打ちひしがれた神崎は、突如事件発生前の時間へタイムリープする。
神崎はユカの未来を変えるべく奔走するが、その裏には彼女自身も知らない深い闇があった。
「どうして彼女は殺人者になったのか?」というミステリー×タイムリープの構成が極めて秀逸。
ストーリーは序盤から緊張感があり、一つ一つの選択や行動が未来をどう変えるのかに息を呑みます。
人間の弱さや環境の影響に鋭く切り込んでおり、ただのSFではなく社会的テーマも内包された力作です。
こんな人におすすめ
- タイムリープ×サスペンスが好きな人
- 人間ドラマと社会問題を絡めた作品を読みたい人
- ストーリーの真相が徐々に明かされていく展開が好みな人
大人になれない僕らは/藤田丞/全2巻
あらすじ
20代の主人公・佐藤は、ある日突然、高校時代にタイムスリップしてしまう。
かつての友人たちとの再会、忘れたと思っていた青春の日々、そして“やり残したこと”。
もう一度、過去と向き合う中で、佐藤は“大人になれなかった自分”と対峙していく──。
「やり直し系」タイムリープの中でも、等身大の感情に迫る本作。
何者にもなれなかった主人公の悔しさや喪失感は、現代の若い社会人にとって強く共感を呼ぶでしょう。
セリフも少なく、静かなトーンで淡々と描かれる感情の波が印象的で、心にじんわりと残る作品です。
こんな人におすすめ
- 青春のやり直しを描いた作品に惹かれる人
- 社会人になってから読む“後悔と成長”の物語を探している人
- 感情を静かに揺さぶる作品を好む人
アゲイン!!/久保ミツロウ/全12巻
あらすじ
高校の卒業式、友達も思い出もないまま3年間を終えた今村は、階段から転倒し、入学式当日にタイムリープしてしまう。
今度こそ何かを変えようと決意した彼は、謎の応援団長・宇佐美と共に、荒廃した応援団の再建に挑む。
変わっていく過去、交錯する青春。やり直しの中にある、熱い再出発の物語。
タイムリープを通して「やり直し青春」の熱量を描いた快作。
応援団というマイナー部活の個性と、クセの強いキャラクターたちが織りなすドラマは、久保ミツロウらしいユーモアと情熱にあふれています。
一度は諦めた人生をもう一度踏み出す勇気をもらえる、元気が出る青春リベンジストーリーです。
こんな人におすすめ
- 笑って泣ける熱血青春ストーリーが好きな人
- クセのあるキャラ同士の関係性に惹かれる人
- 「やり直し」系に前向きな力をもらいたい人
陰キャだった俺の青春リベンジ/慶野由志(原作)・伊勢海老ボイル(漫画)/既刊5巻(連載中)
あらすじ
冴えない人生を送っていたアラサー男・木島は、ある日突然、高校時代にタイムリープ。
過去の失敗を乗り越え、「今度こそモテて青春を謳歌してやる!」と意気込むが、性格や価値観は変えられず四苦八苦。
努力とドタバタが交差する、陰キャによる青春奮闘コメディが始まる──。
ライトな作風ながら、自己肯定感の回復や過去の克服といったテーマが丁寧に描かれており、読者の共感を誘います。
過剰なモテ展開に偏らず、「自分を変えるには何が必要か」を試行錯誤する姿が魅力的。
青春コンプレックスを抱える読者にとって、笑って読めてちょっと前向きになれる作品です。
こんな人におすすめ
- 陰キャやコンプレックスに共感できる人
- やり直し青春コメディを楽しみたい人
- 前向きな成長物語を気軽に読みたい人
タコピーの原罪/タイザン5/全2巻(完結)
あらすじ
地球の子どもたちに「ハッピー」を届けにやってきた宇宙人・タコピー。彼が出会ったのは、笑顔を忘れた少女・しずかだった。純粋無垢なタコピーは彼女を笑顔にしようと奮闘するが、しずかの抱える環境はあまりに残酷だった——。善意と無知が引き起こす取り返しのつかない事件。正しさとは? 幸せとは? 読後に重い問いを残す、衝撃の問題作。
「正義は、時に誰かを傷つける」——そんな残酷な現実を、愛らしい絵柄と共に容赦なく突きつけてくる作品です。
タコピーという“無垢な異星人”を語り部とすることで、人間社会の歪みや子どもの心の叫びが際立って描かれています。
1巻では胸をえぐるような展開が続きますが、2巻ではそれが収束し、命や赦しのテーマが静かに浮かび上がる構成の妙に引き込まれます。
特に子どもが置かれている家庭環境・学校でのいじめ問題を真正面から描く姿勢には、社会的メッセージ性と作家の覚悟を感じます。
短編でありながら読後のインパクトは圧倒的で、必ず語りたくなる作品です。
こんな人におすすめ
- 重厚なテーマの短編漫画を求めている人
- 「命・正義・赦し」について考えさせられる物語が好きな人
- 可愛らしい絵柄とのギャップに衝撃を受けたい人
“もしも”の物語を探すなら、まずはこの20作から!
タイムリープという設定は、単なるSF的ギミックに留まらず、「選択」「後悔」「成長」といった人間ドラマを描くのに非常に相性が良いテーマです。
今回紹介した10作品は、どれもその魅力を最大限に活かした作品ばかりで、ジャンルやテイストは異なれど、それぞれにしかない感動があります。
まだ読んだことのない作品があれば、ぜひこの機会に試してみてください。
一冊の漫画が、あなたの「もう一度やり直したい」という気持ちにそっと寄り添ってくれるかもしれません。
あなたの心に残る“もう一度の物語”が見つかりますように。