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「逃げちゃだめだ」とは?元ネタ・意味・使い方を解説【ネットミーム辞典】

3行で分かる元ネタ解説

  • アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公碇シンジが発した有名なセリフ。
  • 巨大ロボットでの戦闘を強要された際、恐怖と葛藤の中で自分自身を鼓舞するために連呼した言葉。
  • 追い詰められた極限状態における心理描写として有名であり、他作品でもオマージュされることが多い。

 

概要

「逃げちゃだめだ」とは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を代表するセリフの一つである。
主人公の碇シンジが、巨大な兵器であるエヴァンゲリオン初号機に初めて搭乗する決断を下す直前、強迫観念に取り憑かれたように何度も自分に言い聞かせる言葉として知られている。

非常に汎用性の高いセリフであり、他の作品でオマージュとして扱われることもしばしば見受けられる。
また、TVシリーズ制作当時の庵野秀明監督の心境をそのまま表した言葉でもあるという。

 

元ネタ

登場作品・シーン

初出はアニメ版の第壱話「使徒、襲来」であり、第拾弐話「奇跡の価値は」でも再び登場する。
映画版においても1作目のかなり冒頭の部分で描かれている。
5年間別々に暮らしていた父親に突然呼び出された主人公が、いきなり使徒と呼ばれる謎の敵と戦うことを強いられるシーンで発せられた。

搭乗を拒否したところ、包帯でぐるぐる巻きにされた重傷の美少女が代わりに乗ろうとする場面を目の当たりにし、パニック状態の中で目を固く閉じてうつむきながら呪文のように連呼した

 

発言者・人物

発言者は、物語の主人公である碇シンジである。
内向的で繊細な14歳の少年であり、エヴァンゲリオン初号機のパイロットを務める。
過去のトラウマや孤独感、自己肯定感の低さに苦悩しており、他人との関わりに不器用な性格として描かれている。

しかし、理不尽な状況下であっても、最終的には自分ではなく誰かのために行動する責任感の強さも持ち合わせている。

 

なぜこのミームが流行ったのか?要因を考察

誰もが抱える後悔との共鳴現象

このセリフが多くの人の心に刺さり、広く定着した背景には、人々が日常的に抱える「逃避への誘惑と後悔」という普遍的な心理が関係していると考えられます。
困難な状況から逃げ出した経験や、「あの時こうしていれば」という心のわだかまりは、大なり小なり誰もが抱えているものです。

そうした小さなトゲを抱える視聴者にとって、大人が作り出した極限の理不尽に対して、折れずに立ち向かう決意を固める少年の姿は、非常に劇的に映ったのではないでしょうか。

 

現実世界における高い汎用性

作中では謎の怪獣との戦いという非現実的な恐怖が対象でしたが、この自己暗示のフレーズは、日常生活のあらゆるプレッシャーに対して適用できる構造を持っています。
試験や仕事など、現実世界のささやかな苦難に直面した際にも、自己を鼓舞する呪文として容易に転用できることが、言葉として拡散した一因かもしれません。

主人公が経験した極限状態を疑似体験することで、自身の抱える葛藤が一時的に解消されるような錯覚をもたらす効果もあると推測できます。

 

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